ソードワールドRPGリプレイ「揺れる世界樹」

ソードワールドRPGリプレイ「揺れる世界樹」




はじめに。

 ソードワールドRPGとは、フォーセリアと呼ばれる中世ヨーロッパのような、しかし、魔法や、エルフといった人間以外の種族も存在する、いわゆる中世ファンタジーの世界で遊ぶTRPGと呼ばれるジャンルに属するゲームです。
 このTRPGというものは、基本的には複数人のプレイヤーが、それぞれ一体ずつのキャラクターを担当し、一人のゲームマスターと呼ばれる進行役が作製したシナリオ(遺跡の中を探索する、襲われた村を救うなどの大まかなゲーム内容を記したもの)の中でキャラクターを動かし、演じて遊ぶゲームです。

 このゲームは、ゲームマスターの用意したシナリオが事前にプレイヤーには伝えられないので、全てが全てシナリオ通りに物語は進みません。更に、プレイヤーの選択する行動も、キャラクタの能力値とサイコロの出目で判断し、時には成功し、時には失敗することもあります。
 このため、プレイヤーの選択とサイコロの出目という、二つの予期せぬ要素によって様々な、遊んでから振り返ってみると、まるで事実は小説より奇なり、を地で行く物語が自然と生まれるというのが、TRPGの面白いところです。

 そしてリプレイというもの、これはゲームで遊んだ様子を小説のように書き起こしたもので、今開いているページに書かれている文章がそれです。これを読めばTRPGの雰囲気や楽しさが少しは伝わるかと思います……。というわけで、三人の新たな冒険者の物語に、最後までお付き合いくだされば幸いです。

 ※太字で書かれている文章にカーソルを合わせると、GMによる独断と偏見が混じった注釈文が浮き上がります

キャラクター紹介

レティシア 種族:人間 性別:男 年齢:22歳 出身:傭兵
器用度:21(+3) 敏捷度:19(+3) 知力 :21(+3)
筋力 :16(+2) 生命力:17(+2) 精神力:18(+3)
冒険者技能:ファイター1 セージ1 ソーサラー1
冒険者レベル:1 生命力抵抗:3 精神力抵抗:4
 傭兵としての将来が約束されていたにも関わらず、何を思ったか魔法使いの道を歩み始めた男。戦場では、戦闘前に自分の武器にエンチャントウェポンをかけて突っ込む係をやっていたらしい。名前だけ聴くと女性に間違われるのを多少気にしている。

ユーテー 種族:人間 性別:男 年齢:20歳 出身:傭兵
器用度:13(+2) 敏捷度:11(+1) 知力 :15(+2)
筋力 :23(+3) 生命力:16(+2) 精神力:12(+2)
冒険者技能:ファイター2 プリースト(マイリー)1
冒険者レベル:2 生命力抵抗:4 精神力抵抗:4
 生粋の傭兵として腕を鳴らしていたが、周りで死んでゆく戦友を見ていくうちにプリーストとしての道も歩みはじめる。パーティの中で一番の良識派だが、他の二人に振り回されて常識外れな行動に出る事も。

エマ 種族:人間 性別:女 年齢:18歳 出身:一般市民
器用度:10(+1) 敏捷度:12(+2) 知力 :18(+3)
筋力 :17(+2) 生命力:19(+3) 精神力:17(+2)
冒険者技能:シーフ1 セージ1 プリースト(ガネード)1
一般技能:ハンター3
冒険者レベル:1 生命力抵抗:4 精神力抵抗:3
 ハンターとして過ごしていたが、一山当てるために色々な技能を覚えて冒険者として旅立つ多感な18歳。一見健気な女の子にも見えなくないが、割と下心満載で、ガネードの信仰以外は得られなかったご様子。

本編

GM:では、セッションをはじめたいとおもいまーす。
PL一同:はーい
GM:では、アナタ方はフォーセリアのどこかにある、ユグルドという街の、『揺れる世界樹亭』という冒険者の店でうだうだしている所から始まります。
レティシア:「そろそろシャーマンの仲間が欲しいなぁ……」とか言ってそう、人数少ないと(笑)
ユーテー:「やっぱり三人だとつらいですよね」
エマ:「仲間を集めるためにも先立つものが必要だと思います」
レティシア:でも、こっちは魔法使いの勉強を必死にしてる。
エマ:こっちは財布にお金入れてバンバンバン!って叩いてるよ、激しく叩くと増えるって教えてもらったから。
レティシア:俺が教えたってことで(笑)
エマ:エマは私が育てた、って感じだね(笑)
ユーテー:……積極的に依頼があるか、マスターの所へ話を聞きに行きます。
GM:じゃあ、ユーテーさんがマスターに話しかけると「おまえさんは確か……ユーテーといったか?」
ユーテー:「私の名前を覚えているのか?」
GM:「一度名乗っただろう、ここに来た冒険者の名前は流石に覚えているさ」揺れる世界樹亭のマスターはそう言います。ちなみに名前はラガーです。
ユーテー:「そうか。店主、ここら辺で手頃な依頼はないかな?」
GM:じゃあ少し考えてから「お前らは確か駆け出しの冒険者だったな。依頼か……そうだな。そういえば人探しの依頼があるな。危険はあまり無さそうだし、お前らに丁度良いかもしれない」
エマ:「どういうのですか?」と湧き出てくる。
GM:「依頼者はこの街で住居を構えているクリオと名乗る商人なんだが。なんでも行商から帰ってきたら恋人がいなくなっていたという話だそうだ。詳しい話を聞くなら彼の家が商業区にあるんで、そっちで聞いてくれ」
ユーテー:「その、詳しい依頼内容なんだが……前金とかは出るのだろうか!?」(かなり必死に
レティシア待って!?
ユーテー:いや、明日も生きていられるかどうかわからない状態なんだ!5ガメルしかないし
エマ:ユーテーそんなにキツイの!?
ユーテー:宿にも泊まれない状況なんだけど……。
エマ:大丈夫、この世には寝袋という便利な道具があってな。
GM:寝袋あれば眠りにはつけるね。
ユーテー:買えなかったんだ!
一同:……。
GM:「まぁ商人さんだし、前金くらいは出してくれるだろうさ」
ユーテー:「……とりあえず行ってみるか」
レティシア:そんなことをやってるのを横目に、ずっと魔道書を読む。
GM:「受けてくれるんだったら、これが地図だ」とクリオさんの住居を示したメモを渡してくれる。そして壁に張ってある依頼書をはがして、『依頼受けました』みたいな感じに。
エマ:「それじゃあ、クリオさんのいる商業区に行ってみましょう」
レティシア:「何かあったのか?」
エマ:「ああ、レティ。そろそろ動き出すってさ」
レティシア:「わかった」本をパタンと閉じて「さあ、仕事の時間だ」
GM:そろそろ動き出すって言う表現が格好良いんだけど(笑)
エマ:……でもさあ。もしかしたらこれ、ただの痴話げんかで終わる可能性があるんだけど……まぁ、そのあたりは行ってみないとわからないし!
ユーテー:それで金が入るなら儲けモンだよ!
エマ:痴話げんかで金を出せるなんてどれだけ金持ちなんだ、クリオって言う人間は……会ってみたいわ、早く。

*     *     *

GM:……そんなわけで、クリオ宅へ。
エマ:クリオさんの家の前か。
GM:そこまででかくはないけど、それなりにしっかりしていて、手入れが行き届いているのがわかるね。
ユーテー:じゃあ入ってみようか。コンコンコン。
GM:じゃあそうやってドアをノックするとガチャリと出てきて「あ、はい、クリオですが……どちら様でしょうか」
エマ:「はじめまして。揺れる世界樹亭で依頼を受けた冒険者の一行です」
GM:「ああ、アナタ方が依頼を受けてくださる冒険者の方ですか」
ユーテー:「はい、そうです。それで、詳しい話をお伺いしたいのですが…」
GM:「あ、はい。それでは中へどうぞ」
エマ:「はーい、失礼します」
GM:とまあ、中に招かれリビングまで案内される。そして簡単なお茶を出してくれるよ。
エマ:粗茶ですが。はいどうも。みたいな感じか。かっこいい!
GM:「それでは、依頼の件をお話しましょう。実は、私は二週間ほど前に北の町へと行商に行くことになったのですが……その時に、ライア、というですね。妻ではないのですが……」ごにょごにょ。
レティシア:「愛人ですか?」単刀直入に聞いてみる(笑)
ユーテー:おま、お前それは!?
GM:「え、あ?」
ユーテー:「恋人とか、婚約者みたいな感じですかね?」
GM:「まあ、こ、こ、こ、こい、こいこい……」
ユーテー:「あ、焦らないで!」
エマ:「大きく息を吸って、大きく息を吐いて、そこからゆっくりと『こ・い・び・と』と言ってください」
レティシア:それはまたあわてる(笑)
GM:スーハースーハーしてから「こ、こ、こ、こ、おここおこ」
ユーテー:「落ち着いて! 落ち着いて!!」
GM:あわわ、あわわしちゃう(笑)
ユーテー:「とりあえずこれでも飲んで落ち着いて!」と水袋でも
レティシア:お茶あるのに!
エマ:さっき出したお茶を突き出せ!
ユーテー:「とりあえず、そのライアさんがどうしたのでしょう?」と言いながらお茶を飲むようにすすめて。
GM:「……ふう、えー、まあ、一度ですね、一緒に行商に行かないか? と誘ったのですが……彼女はこの町がとても大好きらしく、ここに残ると言って聞かなかったのです。それで、約束をしたんですよ……二週間後には必ず戻ってくるから、それまでこの家で待っていてくれ、と」
エマ:「家に呼ぶほどの仲なんですか」
ユーテー:「同棲生活をしていたんですね」
GM:「え、ええ。まぁ……それで、その時は悲しそうな顔をしていたのですが頷いてくれて、少々後ろ髪を引かれる思いをしましたが、私は行商へと出たのです」
エマ:「そして二週間後、帰ってきたら彼女は?」
GM:「昨日、丁度約束から二週間後に戻ってきたのですが、ライアの姿はなく……」
ユーテー:「なるほど。それで今回ライアさんを探してくれ、という依頼を?」
GM:「ええ、そうです。一応近所の方には行方を聞いてみたのですが、最近ライアの姿を見ていないということがわかったぐらいでして……」
レティシア:「他に手がかりはないんですか?」
GM:「手がかりが無いので、依頼を出したようなものなので……」
レティシア:「故郷はどこか、とか」
エマ:「ライアさんはここに生まれて、ここにずっと住んでいるのですか?」
GM:「ええ、そうだと言っておりました」
レティシア:「彼女の家とかに心当たりは?」
GM:「今は家が無い様で」
エマ:「では、クリオさんが行商に行く前からも、しばらくは一緒に同棲生活をしていたということですか?」
GM:「ええ、そうですね。一ヶ月前のことになるんですが。行商から帰って来た時に……この町の東には世界樹と呼ばれている大木のある森があるのですが、その森の前で出会いまして。家がないという話で」
エマ:「なるほど。その時から家がないので、ここで一緒に暮らしているということですか」
GM:「ええ、そうです」
ユーテー:「……不思議な人だな」
エマ:「それが一ヶ月前の話。そして二週間前行商に行き、帰ってきたときにはいなくなっていた」
GM:「ええ、そうなんです…」
エマ:「で、帰ってきたときに……ライアさんが生活していた跡、みたいなのは残っていなかったんですか?」
GM:「そうですね、ここしばらくは使っていなかったような感じでした」
エマ:うーん、流石に人が住んでるから、ライアさんがいたかどうかの調査は出来ないもんなぁ。
レティシア:一ヶ月前と比べて、世界樹に何か異変があったんじゃないだろうか、というプレイヤー的予想が俺の中で……(笑)
ユーテーキャラクター的に考えようぜ。
エマ:……まぁ、他に何かおかしい所ないかな?ライアさんは、いつ頃いなくなったかは周りの人に聞かないとわからないかな?
レティシア:特徴とか聞いて、似顔絵も書いておいてもらおう。
GM:「うーん、そうですねぇ」と言って、奥のほうからクリオさんとライアさんが一緒に描かれている絵を持ち出してくる。
エマ:じゃあそれを見て、覚えておくよ。
GM:「これがライアですね。緑色の髪をしていて、私のプレゼントした髪飾りを大事につけてくれています」という感じです。
エマ:「では、周りの人に聞き込みでもやってみましょうかね。また何かわからないことがあったら聞きに来ます。他に何かあるかな?」
ユーテー:「ああ、あと、そういう捜索にはお金がかかるので……あの、前金とかもらえませんかね?」というか、報酬が何ガメルとかも聞いてないのですが(笑)
GM:「あ、はい。とりあえず報酬は300ガメルほど」
エマ:なんだか、痴話げんかで終わりそうだから金もらうって言う概念が完全に抜けてたわ……。
レティシア:全員に300ガメル?
GM:いや、全員で300ガメル、人探しだし。
ユーテー:前金でもらうとしたら、30ガメルとかか。「前金だけで良いのでもらえませんかね?」と……
GM:「ああ、こちらも気がききませんで、すいません。前金として一人20ガメルずつお渡しいたします」と。
ユーテー:……一泊いくらだ? 食事別で30ガメル……?
エマ:一日の生活に必要なのは10ガメル。あれだ、ホテルに行くか、ネカフェに行くか見たいな感じだよ(笑)
レティシア:というか、プリーストだから教会に泊まれるんじゃね?
ユーテー:ああ、そうだった! 教会に泊めてもらえば良いんだ!
GM:まあ、良いでしょう。そんな感じで。
エマ:とりあえず行きましょうか。またわからなくなったら聞きに来れば良いし、わかったら報告に来れば良いし。
レティシア:なるべく早くはするけど、今日中にってわけじゃないしね。
エマ:じゃあ一旦クリオさんの家から出て、行動開始!

*     *     *

GM:じゃあ情報収集とかするなら、街の中は……大きく分けて北の商業区、東の住宅街、南の高級住宅街、西の広場、って感じかな。
エマ:んで、東の住宅街のさらに東に森があると。
GM:町を出てしばらく歩くと、森が見えてくる。
エマ:しばらくってどれくらい? 一般人が散歩に行って帰れる程度?
GM:うん、そんなもの。
ユーテー:ないと思うけど、最悪事件に巻き込まれた可能性もあるし、盗賊ギルドとかに言ってくると良いかもね。
エマ:私の役目だね。
レティシア:じゃあこっちは商業区の人たちに聞き込みしてこようかな。
ユーテー:じゃあ広場のほうにでも行こうかな。
エマ:それじゃあ、三人分かれて行動するよ。区分けしたほうが早いし。
GM:あいよ、じゃあまずは商業区かな。どうやって探す?
レティシア:クリオさん家の周りはどんな風になってる? お店とかさ。
GM:お店は普通に、八百屋さんとか、道具屋さんとか。
エマ:……八百屋さんと道具屋さんのギャップが激しいんだけど(笑)
レティシア:じゃあそこら辺に行ってみて、「ライアさんがここ二週間の内に来ましたか?」と聞いてみる。まあ、尋ねる前にライアさんについて知ってるかも聞くけどね。
GM:まあだいたい、商業区の方は知ってるんだけど。そうだね……八百屋のおばちゃんかね。
レティシアえ、なんで!?
GM:だって、適当に聞いたんでしょ?
エマ:……まぁ確かに、家で暮らしてる女性が一番使う店は道具屋より、八百屋だよ。
レティシア:まぁ、それもそうか。
GM:「ん? ライアかい? 彼女は少しおとなしいけど、凄く綺麗で、とても良い子だね! クリオが行商に出かける前にはよくうちに買い物に来てたんだけどねぇ……」
レティシア:「はぁ、出かけた後は見かけなかったんですか?」
GM:「出かけた後は、たまにこの通りを通るのは見かけたけど……」
レティシア:「通りは、どちらのほうに?」
GM:「南だねぇ、商業区から出て行った後はわからないけれども」
レティシア:「最後に見たのはいつですかね?」
GM:「最後に見たのは、うーん、十日くらい前かな? それより後からは見てないねぇ。何かあったのかい?」
レティシア:「えっと、クリオさんがライアさんを探して欲しいと。ライアさんが行方不明になってしまって…」
GM:「あらま! 私はてっきりクリオさん追いかけて行っちまったのかと思っていたけどねぇ!」
レティシア:「なんか、私は行けない……という話で、行かなかったらしいですよ」って、聞いた話を話しちゃうんだけど(笑)
エマ:だめだ、情報漏洩が激しいわ……。
レティシア:いや、話さなくてもどうせばれるでしょ? それに井戸端会議、舐めるなよ?
エマ:それだと、根も葉もないうわさが流れそうな……
レティシア:そうなる前に、真実を話しておく!
GM:「まぁ、そういうことなら、もし見かけたら声をかけておくよ」
レティシア:ここで得た情報は十日前に見た、南のほうに向かっていた。と……あ、そうだ「見かけなくなる前の日には、店には来ましたか?」
GM:「来たけど、買い物はしてないねぇ」
レティシア:「どういう会話したんですか?」と聞いてみる。
GM:「おとなしい子だからねぇ。あんまり自分からは話さないけど、『クリオとはどうなのよ?』と聞くとこう、頬を赤らめて恥ずかしそうにしちゃってねぇ! もうね、若いって良いね!!」
レティシア:「まったくですね」と真顔で言っちゃうよ!
GM:後は、この野菜はどうだとか、そんくらいな世間話くらいしかできないね。これ以上知っている事はなさそうだよ。
レティシア:そこまで聞いたら、ありがとうございましたといって会話を終わらす。
GM:「あら、もういいの? おばちゃん暇だから、いつでも話しに付き合っちゃうわよ」
レティシア:「じゃあこのリンゴください」って、お礼も兼ねて。
GM:「はいはい、まけとくよ!!」と。
レティシア:ああ、そんなこんなで10ガメルも使ってしまった!!
GM:「あんたもガッツリ食べないとダメそうな身体してるじゃない!」10ガメルは使いすぎだろうと思うが……まぁ好きにしてくれ(笑)
レティシア:「あ、ありがとうございます…」押しまけてしまった(笑)
GM:「うちの野菜は本当に良い野菜なのよ! 見てこの色艶!」
レティシア:って感じで完全に押しまけて買い物しちゃうよ。

*     *     *

GM:そんな感じでした。次、ユーテーは広場だっけ?
ユーテー:ええ、広場で調べます。ライアさんを知ってる人を探して、そこから詳しい情報を聞いていくって感じで。
GM:まあ広場は本当に、見るからに広場って感じですね。
ユーテー:カップルとかいそうかな?
GM:ここユグルドは自然を尊重する〜って意識が強くて、広場の真ん中には世界樹ほどじゃないけど大きな大木があったりする。
エマ:手を取り合ったおじいちゃんおばあちゃんが歩いている、とか?
GM:まぁ、それぐらい和やかな感じ。
ユーテー:……逆に話しかけづらいなこれ。
GM:で、どうするよ?
ユーテー一人孤独に犬の散歩してる人とかいませんかね?
GM:あー、そうだね。一人孤独にベンチに腰掛けているおっさんはいるね。目線の先には子供たちが二人いる。んで、たまに「おーい、そんなに走ると怪我するぞー」みたいな感じで。
ユーテー:じゃあそのおっさんに「すいません、お尋ねしたいことがあるのですが」
GM:「ん?なんだい?」
ユーテー:あ、手っ取り早く見せたかったけど絵がないよ!「えっとですね、ライアさんという人について聞きたいのですが。緑の髪で髪飾りをつけた人なんですが。最近この辺でお見かけしたことはありませんか?」
GM:「あー……? ああ、緑の髪であれだよな、上等な髪飾りつけてる。確かにそういった女性は広場に来てたね」
ユーテー:「それは、どのくらい前に?」
GM:「うーん、もう覚えてないが、たまに広場に来てのんびりしたり、真ん中にある立派な大木によりかかって目を閉じ手を触れて……瞑想? みたいなことをやってたねぇ」
ユーテー:「……手を触れて?」ここに何か、ポイント的なものがありそうでならないんだけど。
GM:「あと、樹に寄りかかって休んでいたり、大人しそうな感じだったね」
ユーテー:「なるほど。では最近は見かけたことはなかったってことですか?」
GM:「そうだね。確か前に見かけたのは十日くらい前からかな? 確かに最近見てないな。まぁ、俺も子供と休みの日に来るくらいだから、詳しくはわからないけどな」
ユーテー:「そうですか。ご協力ありがとうございました」
GM:「いえいえ」
ユーテー:とりあえずそのおっさんと別れて、広場の樹でも調べてみようかな? おっさんの言ってた大木を調べてみたい。
GM:ああいいよ、樹。
ユーテー:なんか判定いります?
GM:いや、特にはないかな。いたって普通の立派な樹。でかくて、近づくと安らかな気持ちになるかもしれない。マーファとかだったらこの樹にお祈りするかもしれないね。
エマ:じゃあマイリー的な意味でこの樹を切り倒すぞみたいな?
レティシア:いや、それマイリー違う!!
エマ:樹を切り倒すこと、それすなわち樹との闘いである!!
ユーテー:いやそれ、汝のやりたいことを成すが良いの神っぽいから!
レティシア:邪神みたいなことするなよ(笑)
GM:お前ら話脱線させすぎ(笑)
ユーテー:まぁおいといて、特に何も無さそうなので撤退しますかね。
レティシア:正直シャーマンがいないのが悔やまれるね。

*     *     *

GM:じゃあ最後、盗賊ギルド。
エマ:はい、盗賊ギルド。薄暗い街の暗部。……といっても、この街明るいからそんなのあるのかな?
GM:うん、ある。ほんわか明るいけど、その中にも闇はある。高級住宅街とかの、一角。
エマ:それじゃあ盗賊ギルドまで行って、受付の人に「こんにちは。人探ししてるんです。情報を聞きたいんですがよろしいですか?」
GM:「おう、どんな奴だ?」
エマ:「商業区に住んでいる、ライアという女性です。見た目は緑髪の、髪飾りをつけた女性です」と情報を流す。
GM:「わかった、ちょっと待ってろ」とごそごそ……しばらくしてから「ライアだったな? 確かクリオという商人の所で最近暮らし始めた女だな」
エマ:「そうそう、そうです。なんでも一ヶ月前にクリオさんと森で出会って、同棲生活を始めたという。クリオさんの弁ですけどね、その辺りは」
GM:「あぁ、確かにそうだな。この街の出身というわけじゃあないみたいだからな」
エマ:「じゃあ一ヶ月前にクリオさんに発見されたのが、この街での最初の発見だったということですか?」
GM:「まぁ、そういうことになるな」
エマ:「じゃあ今、ライアさんがいないという情報について、そちらで何かつかんでいるということはありますか?」
GM:「うーん、別にそこまでライアを追っかけていた奴がいるというわけじゃあないしな。確かにここ最近はいないみたいだが」
エマ:「ここ最近というのは、いつ頃からでしょう?」
GM:「……それは流石に、わからないな」
エマ:「そうですか……それではライアさんについて、何かわかることはありますか? 一ヶ月前にふらりと現れ、いつかふらりと消えたと、それだけですかね?」
GM:「まぁ、そういうことになるな」
エマ:うーん、盗賊ギルドが一番情報が少なかった。
レティシア:まぁ、ライアさん一般人だからね。
エマ:「なんかふらりときた流れ人だから、何かあるかなぁ……と思ったんだけどね」
GM:「まあ流れ人なんかそこらにいるしな。俺なんかも他の街から来た所を、ここのマスターに拾ってもらったしな。そう、あれは……
エマ:おばちゃんフラグ!? うーん、冒険者の自分たちも同じようなものだからなぁ。ライアさんもそういうことだったのかな?「ライアさんが住んでいるときに、元冒険者っぽい癖とか、あったりしたんですかね?」
GM:「あー、そういうことだったら……凄く綺麗だった、という話は聞いたことがある」
エマ:「はぁ、そうですか
GM:「俺も後十年若くて、暇があったらなぁ!」
エマ:所詮男なんて、みたいな目が一瞬でる(笑) とりあえずここでわかったのはライアさんが美人で、暇があったら会ってみたいって事か……こんな情報じゃ情報料払いたくない(笑)
GM:「ああ、そうだな。情報量は10ガメル程度で良いや」でも金取る(笑)
エマ:前金もらっておいて本当に良かった、こんなもんか〜。
GM:こんなもんです。
レティシア:とりあえず、冒険者の宿で合流かな? 10ガメル分の野菜持って待ってるよ(笑)
エマ:盗賊ギルドと八百屋のおばちゃん、おばちゃんのほうが優秀だ……こっちも戻ろう。
GM:では『揺れる世界樹亭』で合流〜。

*     *     *

レティシア:「これは今日の晩御飯だ
エマ:『揺れる世界樹亭』につくと、両手に野菜を持った魔導師が!
レティシア:更には机の上に野菜が一杯(笑)
エマ:「どうしたのレティ、この野菜の量……何か間違いでもあったの!?」
レティシア:「いや、うーん……」
ユーテー:「どうするんだこれ?」
レティシア:「今食べるか」
エマ:「マスター、これ調理してもらえる? 野菜炒め〜」
GM:「ああ、別にいいよ」
レティシア:リンゴを頬張りながら、情報の共有〜「商業区から南に行ったらしくて、消えたのは十日前みたいだ」
ユーテー:「こっちも消えたのは十日前って聞いた。むしろそれより前に何かあったのではないか?」
エマ:「ライアさんは非常に綺麗な女性で、盗賊ギルドの人も暇があったらお話したいって言ってたよ」
レティシア:……使えねぇ! 盗賊ギルド使えねぇ!!(笑)
ユーテー:まあ、これで誘拐とかではないというのははっきりした!
エマ:そうだね、誘拐とかなら盗賊ギルドで情報得られるだろうしね。
ユーテー:「ここまで来ると事件とかじゃなく、本人の一身上の都合っぽい気がしてならないのだが……」
レティシア:「諦めてくださいって言うの俺たち? それは流石にないぞ」
エマ:「やっぱり、ふらりと現れたところに何かあるかもしれない。ほらよく言うでしょ? 犯人は事件の現場に戻るって
ユーテー:「確かに、ふらりと現れたって言うのも今考えれば怪しいからな」
レティシア:「じゃあ、明日の方針として、とりあえず南の高級住宅街を探すってことで良いと思う」
ユーテー:「そうだな」あと、東の一般住宅街も回ってないから、そっちも回っておく?
GM:こっちから言うような事でもないけれど、一応街の出入り口とかも調べてみたら? 門は西と東にあるので。そこまで厳重にチェックしてるわけじゃないけど、一応衛視ぐらいはいるから。
ユーテー:盗賊ギルドが綺麗な人だって言うくらいだから、一発でわかると思う。
レティシア:綺麗だって印象をそこまで与える人だったら、門番の人も覚えるよね。
ユーテー:だね、外にいるのと中にいるのではまた話は変わってくるし。
レティシア:じゃあ門番のほうに聞き込みに行こうか。
GM:じゃあ行動は決まったかな、休んで一日経ったって事で良いかな?
レティシア:いいよ。
GM:ういうい。では、ゆっくりお休みくださいな。

*     *     *

レティシア:じゃあ西門行こうかな?
エマ:じゃあこっちは東にいくー。
レティシア:調べるのって、どれくらいかかるかな?
GM:そうだね、調査するとしたら午前を丸々使うぐらいかな。
レティシア:調査が終わったら皆で集まって、って感じで。
ユーテー:じゃあ自分が南の高級住宅街のほうに行こうかな。
エマ:お、それだと昨日調べた所からちょうど右回りにずれて調べてるんだ(笑)
GM:それじゃ、そういうことでいいね。じゃあまずは高級住宅街から行こうか。
レティシア:なんか、一番重要そうな感じがする(笑)
ユーテー:そうかな? とりあえず、人歩いてるかな?
GM:そうだね、午前だから……健康を気にした小太りのおっさんがランニングしてる。
ユーテー:「あ、そこのジョギング中のあなた、すいません」
GM:何か怪しい声のかけ方だ(笑)
一同:(笑)
GM:「あ、なんだい?」
ユーテー:「すいません。ライアという人物を探しているんですけど」んで外見的な特徴を伝える。
GM:「ふむふむ……」
ユーテー:「そういう人物が行方不明になってしまったので探しているんですが。この辺でみたことありませんかね?」
GM:「う〜ん、聞いた事ないねぇ。そういうのは、その方が住んでいる所で聞いてみた方が良いんじゃないかね?」
ユーテー:「確かに、おっしゃるとおりです……あ、お尋ねしますが、毎日この時間にジョギングしているのですか?」
GM:「あぁ、毎朝の日課さ」
ユーテー:「健康的ですね。これからも頑張ってください!」
GM:「ああ!」
レティシア:……終わっちゃった(笑)
ユーテー:早いけど、明らかに関係無さそうだしなぁ……。

*     *     *

GM:では、次は西門。
レティシア:じゃあ西門ついたら門番に話しかける「すいませーん」
GM:「ああ、なんだい?……ふあぁ」
ユーテー:……夜勤明けだ!
レティシア:やる気ない門番に見える(笑)「すいません、ここ二週間の内に、こういう人は通りませんでしたか?」とライアさんの特徴を伝える「美人だったと聞くんですけど」
GM:「うーん、そんな方は通ってないかな。とりあえず裏で寝てる奴にも聞いてみるから」って、少し奥に戻って、ガシッバキッボカッ
レティシア:……なんだこれ、大丈夫なのかここ?
GM:パリーン!……で、戻ってくる「うんそうだな、あいつも知らないって言ってたね」
レティシア:「……大丈夫ですか? 血が出てますよ」
GM:「ああ。門番に傷はつき物さ!」
レティシア:「……わかりました。では私はこれで」って帰る。
GM:「じゃあね」
エマ:なんか、今のちょっと可愛いんだけど。
レティシア:うーん、通ったか通ってないか、しか聞くこと思いつかないんだけど。
GM:では西門は終わりだね。
レティシア:うん、仕方が無いね。

*     *     *

GM:ではでは、次東門。
エマ:じゃあ門の前まで来て門番に質問しますね「あの。今日から二週間前までの間で、ライアさんが通ったことありますか?」ライアさんの特徴も伝えて
GM:「二週間前までの間だね? 確かにそういう人だったら、十日、いや十一日前に通ったね。うん、昼過ぎに来たよ」
エマ:「その日の昼過ぎに、この東門を通った? 街から出て行ったってことですか?」
GM:「うーん、あれ? 来たんだけど、その後どうしたんだっけかな、あれ? 流石に女性一人を外に出すのは止めるよな……あれれ? 確かあの時、軽装のまま一人で外に出ようとしてたから、声をかけて……うーん、あれ〜?」
エマ:うーん、これはどういうことだ?
GM:「おかしいな、もしかしたら来てない? いや、確かに来たと思うんだけど」
エマ:「なんか、その時の記憶があやふやになっているということですか?」
GM:「そうだね……その時の事がよく思い出せない、夢でも見てたのかな」
エマ:「じゃあ、その前の日に人が何人通ったか覚えてますか?」
GM:「何人? うん、僕が立っていた昼頃には十数人くらいだね」
エマ:「この指は何本に見えますか?」(右手と左手、三本ずつを突き出しながら)
GM:「六本だね」
エマ:「じゃあ今の記憶が、完全に間違ってるというわけじゃありませんね」
GM:「う〜ん。間違ってるとは思えないけれど、どうにも、思い出せない出来事があったような……」
エマ:「じゃあ何かあったのかもしれないと?」
GM:「そうだねぇ……」
エマ:「じゃあ最後に一つ。ライアさんはあなたの眼から見て美しいと思いましたか?」
GM:「あ〜……確かに綺麗な人だったねぇ」
エマ:「そんなに綺麗な人だったのに、記憶から忘れてしまって、悲しい?
GM:「あ、ああ、残念だね。もし話が出来ていたら……とは思うけど、な、何かな?」
エマ:「貴方には心に決めた人がいると!?」みたいな雑談も重ねて、こちらの情報収集は終わり。
レティシア:じゃあまた午前の活動を終了して集まるってことにしますか。
GM:あいよ、ではまた合流で〜。

*     *     *

レティシア:「西門には来てないって」
ユーテー:「高級住宅街は……調べるとこ間違えた」
エマ:「来てたって、東……でも、来てたっけ、来てなかったっけ? って感じで、何かおかしいのを感じた」
レティシア:それを聞いて、そんな魔法がないかどうか、セージ判定できない?
ユーテー:まあ、明らかにおかしい状態だからね。
GM:ん〜……それだったら、一応セージ知力で判定していいよ。
エマ:じゃあ自分もやるね、セージ持ってるから。
レティシア(ころころ)ああ、出目が悪い、5で……足して9!
エマ:(ころころ)こっちは13。

 このゲームでの判定は、その判定に必要な能力値ボーナス、技能レベル、それに二つのサイコロを振って出た目を足して達成値を出し、それが判定に必要な目標値より高ければ成功となります。
 今回、レティシアの場合は知力ボーナスの3、セージ技能レベルの1、それに出目の5を足して達成値は9、となりました。

GM:じゃあエマはわかるね。精霊魔法で記憶を失わせるフォーゲットという魔法はある……けどこれは記憶を忘れさせる、だから微妙に違うと思う。君の感としてはチャームのような相手を操る魔法で、記憶がこんがらがってるのではないかと考えた。
レティシア:東には何があるんだっけ?
エマ:森。世界樹の森。
レティシア:どうみても東だよな、怪しいの。
GM:あ、ついでに言うと、どちらかと言えば古代語魔法よりかは精霊魔法って感じかな。
エマ:じゃあ、そういう魔法とかかけて、ばれないように東に出てったのかもしれない。というのを皆にも伝える。
レティシア:妨害されそうになったからチャームかけた、みたいな感じかな? というわけで森、怪しいよね。
エマ:じゃあ午後は森の捜索に当ててみようか。まずは入り口付近捜して安全確保みたいな感じになるだろうけど。
ユーテー:そうですね、手がかりもそれくらいだし。
エマ:じゃあ午後は森に言ってみようツアー。
GM:では、別にすることも無いだろうしこのまますぐに門を通っていく。すると門番が声をかけてくる「おお、森にいくのかい? 君たち」
ユーテー:「はい、そうですが」
GM:「最近、植物たちが怪物化したって言う話があるんだが……」
レティシア:「それっていつ頃の話なんですか?」
GM:「俺が聞いたのは、五日くらい前に狩人が森に入ったときに違和感を感じたとかなんとか……今度調査に行くつもりだったんだが。君たち冒険者が行くんだったらついでに頼んで良いかい? 一応森に異常があったら、帰りにでも何か伝えに来てくれ」
レティシア:「こ……これ次第ですが」
一同:(笑)
エマ:「がめついなぁ、これ次第だなんて。けれど、貰えるのでしたら……こちらも積極的にがんばっちゃったりするかもしれませんね
GM:「……まぁ、何か異常があったりしたら、それなりの報酬は出そう」
ユーテー:「なんか、わざわざすいません……」とフォローを
レティシア:「もらっとかないと、こいつが死にそうなんで」
エマ:一番金欲しい人が一番謙虚っていうのもなぁ……。
GM:だからこそ、お金が無いんでしょ(笑)「そこまで期待しないでくれよ」
エマ:「こちらもそこまで期待してはいませんが、街の安全ということもありますし。やはり情報というものは高く……なんでもありません」
レティシア:少しでも貰えるチャンスがあったら、交渉しないと死んじゃうし。
ユーテー:いや、なんかもうね……。
エマ:まあとにかく、東の森の入り口に行きますよー。
GM:では、森へと行きましたー。

*     *     *

GM:今まで街で聞いた話での世界樹の森の印象では、明るくてウォーキングがてら寄ってみる〜、見たいな明るいイメージだったんだけど。
レティシア:なんか暗いね、みたいな?
GM:なんか暗いね〜。雰囲気的にドロドロしてるな〜、といった感じ。
エマ:なるほど、なんか空気に湿り気を感じるというか。
GM:そうだね。森が影を落としたような感じになってる。
エマ:わかった。じゃあまずは……入り口に違和感を感じたりしない?
GM:雰囲気的には違和感を感じるね。
レティシア:怪しい雰囲気を感じる、かぁ。なんだろう。
エマ:「東の森、薄暗くて気持ち悪い雰囲気。この森では何があるのか」
レティシア:「警戒していこう」
ユーテー:「うん、そうだな」
エマ:森の中は暗いって言うのは、こっちから見てよくわかっちゃう?
GM:まだ日が出てるからある程度明るいけど、日が落ちたら、もっと暗くなるだろうね。まぁ、今は光が差し込まないほどじゃないよ。
エマ:「日が落ちてきたらなるべく早く戻ろう、これは」
ユーテー:「うん、そうだな」
エマ:じゃあそんなわけで、みんなで入っていくということで。
レティシア:怪しい雰囲気だし、一応武器を構えていくよ〜。
GM:では、森の中に入ると、基本的に憩いの場として使われていたんで、歩道的な感じで踏み固められた道が奥のほうに続いているよ。
ユーテー:じゃあ武器を構えて、道をすすんでいきます。ザッザッザッ。
エマ:とりあえずこのあたりというか、進む前に最近の足跡とかを探してみる。ハンター技能で。
GM:ハンター知力やね、どうぞ。
レティシア:レベル3強いわ〜。
エマ:ハンター技能+知力。(ころころ)9+6=達成値15で。
GM:じゃあそうだね。三日間くらいは誰も歩いてない感じかな?
エマ:三日間くらい、そんなもんか。まあそれ以上経っちゃうとね……「少なくとも三日以内に入った人はいなさそうだよ」
GM:まあ、ここは話でも聞いたように危険な獣とかはいないらしく、そういった足跡は勿論ないね。
エマ:でもまぁ、気をつけて先に進むってことで。
GM:じゃあ陣形を組んで、先頭は誰ですか?
エマ:やっぱここでしょ。技能持ってるし。
ユーテー:じゃあ俺が後衛で壁になっとくわ。
レティシア:全員前に立てるよね。まさに器用貧乏。
エマ:というわけで……(コマを取り出し机に並べる)前の赤がエマ、白がレティシア、橙がユーテー。その陣形で気をつけて歩いていくよ。
GM:じゃあ歩いていると、木が多くなってきて少し日の光を遮ってきたよ。それでもまだ道は、奥へと進んでるね。
レティシア:森の中けっこう暗いと困るけど、まだ明かりを出すほどじゃないのね?
GM:別に、灯りは必要ないよ〜。
エマ:もし、灯り必要になったら教えて〜。
GM:じゃあ、そのまま進んで行くと。先頭の人……いや、全員かな? レンジャーもしくはセージ知力で判定を。どちらの技能も持っていなければ、ボーナスとか足せずに出た目のみになるけど、振っても良いよ。
ユーテー:レンジャーか、セージかぁ……あぁ〜。
エマ:持ってて良かったセージ技能。
レティシア:(ころころ)7+4で達成値11。
エマ:(ころころ)7+4の11。同値か。
ユーテー:(ころころ)……平目で9。
GM:じゃあ、気づくと蔓の上を歩いているんだけど……。急に蔓が君たちに襲い掛かってくる!
エマ:なんと! 素早く下がれたりしない?
GM:さっきの判定に成功していれば出来ただろうね。容赦なく一番先頭のエマに攻撃するよ。
エマ:自分かぁ……盾構えてないよ〜。
レティシア:なんで盾構えてないんだよ、シーフなのに。
エマ:だって前から何か来ないと邪魔じゃん。でも武器は構えてるから!
GM:では攻撃判定いくよ。(ころころ)……そっち回避値いくつ?
エマ:えっと……(ころころ)出目が4で、7。
GM:じゃあ避けられなくって、蔓がからみついてくる。打撃点は7。
エマ:きゃ〜。
レティシア:7って痛くない?
エマ:大丈夫、防御レーティング9だから……(ころころ)出目3、あ、1点しか軽減できないわ。6点食らった。
GM:じゃあ、そのまま蔓が絡み付いてきて、以後攻撃と回避−2のペナルティーを受けるよ
エマ:きついなぁ。このまま戦闘入る?
GM:そのまま入るね。あ、蔓は一本だけなら古代語魔法や精霊魔法も使えるよ。
エマ:大丈夫、神聖魔法に必要なのは詠唱だけだから!
GM:そうだね、神聖魔法は自由に使えます。ちなみにこの絡みついた蔓を引き剥がすには冒険者レベル+筋力で判定をどうぞ。
エマ:なるほど……きついなぁ。これで普通に戦闘ターンに入るかな。
レティシア怪物判定はそろそろできる?
GM:いんや、さっきの判定がそれも含んでるから。それで成功していれば正体がわかって不意打ちも防げる、と。
レティシア:じゃあ、よくわかんない植物が襲い掛かってきたって事か。
エマ:で、そのうち一本の蔓がしゅるるるんとこっちに。
GM:この蔓全体が一つのモンスターみたいな感じだというのは分かるよ。

 というわけで戦闘に関してちょこっと説明。このゲームでは、敵側かプレイヤ側、知力の低い方から行動を宣言します(つまり、賢い方が相手の行動を予測して行動できる)全員が行動を宣言し終わったら、敏捷度順に行動を解決していきます。

エマ:こっちのほうが知力高いかな? 敵が何してくるか分かる?
GM:うん、わかるね。敵は続けてエマに蔓を伸ばそうとする。
エマ:うわー、触手が飛んでくる〜……自分が出来るのは、−2のペナルティーを受けつつそのまま攻撃か、1ターン使って蔓を引き剥がすことか。
GM:うん。
エマ:引き剥がすか……命中頼りないし。
レティシア:武器しまうのって1ターンかかるよね?
GM:うん、ちゃんとしまうのには1ターンかかるよ、地面に放り投げるなら問題ないけれども。その場合拾うのに時間はかかるけどね。
レティシア:じゃあ俺は、素直に杖を捨ててバスタードソード抜いて切りかかるわ。強打のダメージ+2で。
ユーテー:じゃあ、こっちは普通に近づいて強打のダメージ+2で。
GM:近づいて、と言うか蔓は足元だからその場で攻撃出来るよ。んじゃ全員宣言終了したね、まず敏捷度19から。
レティシア:はい、いくよー。てい(ころころ)命中は10。
GM:(ころころ)それは当たるね。
レティシア:両手持ちだからダメージレーティングは21、端っこだから見やすい。えっと(ころころ)10でクリティカルでた!
GM:うひぃ〜。クリティカルならもっかいレーティング振って〜。
レティシア:(ころころ)えっと、12+追加ダメージ、強打分も足して……17点。
GM:17点か、かなり痛い。ばっさばっさと切られていくよ。じゃあ次、敏捷度12のエマ。
エマ:蔓を引きちぎる。筋力+冒険者レベルだよね。(ころころ)あ、低い、7だ。
GM:7じゃあ無理だった。ぎゅぅ〜。
エマ:うーん、うーん、さらに撒きつかれる〜。
GM:じゃあ次、ユーテー。
ユーテー:はい、宣言通りの攻撃で。(ころころ)13。
GM:13、か。(ころころ)当たったよー。
ユーテー:(ころころ)えっと、11点。+2して13です。
GM:痛いよ〜。やっとこっちの攻撃で、エマに蔓が絡み付いてくる。
エマ:やめてやめてー(ころころ)あー、ピンゾロだ。ファンブルでた。
レティシア:あー、避けられない! でも10点もらえるね。
GM:じゃあ7点と、最初に絡みついた蔓で7点、ダブルで14点。それぞれに防御は振れるよ。
エマ:痛いなー、1発目が(ころころ)1点食らった、2発目が(ころころ)2点食らった、残り生命点は10だ。
レティシア:自分で回復してくれよ。
エマ:二本目だけど動ける? ペナルティー増える?
GM:動けるけど、ペナルティーが−2から−4に増えるよ。というわけで次のラウンド。今度は大きなダメージ出してきたレティシアに攻撃するよ、防衛本能全開で。
エマ:う〜ん、引きちぎるのにも、さらにペナルティーかかる?
GM:それは関係ないね。ただし引きちぎるのは一本ずつだよ。
ユーテー:なんだが、やる前にやれ、みたいな感じになってるね。
レティシア:というわけで切る。今度は強打クリティカル−1で。
ユーテー:強打ダメージ+2で。
エマ:……こっちは回復しよう、自分を。キュア・ウーンズを自分に。
レティシア:まあ、それが妥当だよね(笑)
エマ:じゃあ以上で行動宣言終了〜。
GM:あいよ、んじゃさっきと同じ行動順で。
レティシア:じゃあ俺から? 攻撃〜(ころころ)10。
GM:(ころころ)おお、避けた。
エマ:それじゃこっちの行動、キュア・ウーンズ。成功判定は(ころころ)成功、回復値は(ころころ)7回復。残り生命点は17!
ユーテー:じゃあ行きます。(ころころ)12で。
GM:12か。えーい(ころころ)当たる。
ユーテー:それじゃダメージは、(ころころ)8点だから…合計15点で
GM:痛いよー痛いよ、でもまだ死なない。
レティシア:植物はタフだな。燃やしたほうが良くない?
GM:それじゃこっちの攻撃。(ころころ)よし、回避振ってみろ〜。
レティシア:(ころころ)回避値11、当たる?
GM:強打の回避ペナルティは入れてる?
レティシア:あ、強打で回避ペナルティ忘れてた! 7だったわ、当たる?
GM:7は、当たるね。ダメージは7点
レティシア:なんで俺攻撃来るってわかってるのに強打宣言したんだろう。ペナルティ入るのに。
GM:甘いぜ、エマの方にも2本の締め付けが来るよ。回避できないよ。二人ともダメージ7点振ってね〜。
エマ:ダメージ入るのか……1発目は(ころころ)6ゾロでノーダメージ、2発目は(ころころ)2点食らった。
レティシア:こっちは防御レーティング7で……(ころころ)3点。
GM:じゃあレティシアの方も絡みつかれてペナルティ−2ね。
エマレティが仲間になった〜。
レティシア:よろしく〜、ってそんなこと言ってる場合じゃないよ!
GM:じゃあ次のラウンド、こっちはまたレティシアに攻撃するよ〜。
エマ:引きちぎるの一本ずつか……一本ずつってどうしよう…
ユーテー:普通に殴ったほうが早いと思うんだけど……GM、自分の武器で仲間の蔓を切ったりできます?
GM:蔓だからなぁ……普通の組み付きと違って、仲間も攻撃しちゃうんじゃないかな。
レティシア:普通の攻撃できるんだよね? だったら普通に攻撃するよ。強打はしない。
エマ:こっち−4かかってるからなぁ……どうしよう、二本の絡み付きは痛いなぁ。……それでも攻撃しよう、サーベルで切る。強打クリティカル−1で。
レティシア:避ける気ない(笑)
エマ:いや、こっちに来る攻撃、回避判定できないし。
GM:じゃあまた行動順、レティシアから。
レティシア:じゃあ攻撃。(ころころ)えっと、11。
GM:11は、高いな……−2入れてそれか。(ころころ)うん、当たるよ。
レティシア:ダメージは、(ころころ)低いな……えっと、9点だ。
GM:9点は……あ、ちょうど落ちた。蔓をバッサバッサと切ってるとそこら辺に絡みついた蔓が力を失ってきゅーん、と。
ユーテー:「二人とも大丈夫ですか?」
エマ:「危なかった。危うく蔓が鎧の中に入られる所だったけど、大丈夫よ」
レティシア:「とりあえず、次からはより一層気をつけていかないと。回復を頼む」
ユーテー:ということで、とりあえずレティシアにキュア・ウーンズを。(ころころ)9点回復で。
レティシア:全回復したよ!
エマ:こっちも回復しようかな……でも2点しか食らってないし、やっぱいいか。
GM:さて、どうしますよ?
エマ:武器と、盾を構えてすすむ。もう武装するわ。
レティシア:杖拾うよ。どうしよ、剣構えておいたほうが良いのかな?
エマ:そこはもしかしたら剣のほうがいいかもね。
レティシア:いや、やっぱ杖構えておくよ。最初に魔法をかけられるようにするわ。
エマ:それじゃあ、より気を付けて先にすすむ。
GM:じゃあより気をつけて先に進むと、そろそろ森の中心、世界樹に辿りつくよ〜。

*     *     *

レティシア:「これが、世界樹か……」
エマ:じゃあ、その中心までゆっくりじっくり目を凝らして……まだ暗い時間じゃないよね?
GM:うん、さっきの戦闘もそんなかかってないしね。
レティシア:中心部はどんな感じ?
GM:奥に進んでいくと、世界樹の周りは広場のように広がっていて、というか邪魔な樹はとくにはないみたいな感じ。
レティシア:競争に勝った樹だね
エマ:周りの生命力を奪い取ってここまででかくなった、って感じか。
GM:で、そちらの方からすすり泣くような声が聞こえてくるね。
エマ:その声は、女性というか男性というか、そもそも人間の声?
GM:そだね、女性。……人間? のような感じ。
レティシア:じゃあそれを聞いて、迂闊にも近づいていくよ。
GM:じゃあ、迂闊にも近づいていくとだね。
エマ迂闊にも一人で近づかせるよ(笑)
GM:世界樹の木の根に腰をかけながら泣いている、話に聞いたライアさんと同じよう、緑の髪で髪飾り付けて。ただ、肌の色も緑っぽい感じの女性がいるね。
レティシア:「もしかしてライアさん?」と声をかける。
GM:しかし、そんな声も無視して泣いているって感じ。
エマ:じゃあそこまでやったのを見て、ようやく近づこう。
ユーテー:武装をしまって近づきます。
レティシア:なんか緑っぽくなってるから、セージチェックとか出来ない? 怪物判定的な感じで。
GM:うん、いいよ〜、セージ知力でどんぞ。
レティシア:(ころころ)あ〜、ファンブルした! 10点もらうね。
エマ:(ころころ)こっちは、8+4=12。
GM:そだね、12だったらちょっとわかる。精霊のドライアードっぽい。ただ、微妙にドライアードではないっぽい。
エマ:服は着てるの?
GM:服は着てるね。
エマ:じゃあよく似た別物さん、ってことは無さそうだね。
レティシア:髪飾りもつけてるんだよね?
GM:うん、つけてるね
エマ:じゃあもう一回改めてライアさんの方に近づいて「ライアさんですか?」
GM:じゃあ近づいていくとだね、その気配に気づいてか、泣きながら顔を上げて。……君たちが何者かもわからないし、冷静でないような雰囲気で「森の力よ! 私に力を貸してください!」とか何とか呟く。すると森の中から植物、根を足のように動かしながら怪物が出てくるよ
レティシア:それをセージ判定しろと。できる?
GM:うん、できるよ。
レティシア:俺さっきから失敗してばっかなんだけど。(ころころ)えっと、8+4で12。
エマ:(ころころ)あ、そっちのほうが高いや。こっち11。
GM:知名度10だから、二人ともわかる。あいつはクリーピングツリー。根を足のように動かし……。
エマさっきと説明一緒じゃん(笑)
GM:で、近づいてきた動物を、触手のようにしなる枝を使って捕食する。
レティシア:捕食するんだ!
GM:で、触手はさっきの締め付けみたいな感じで。また、植物なので火を用いた攻撃に弱いです。で、精神的な攻撃は無効だね。
レティシア:まあ魔法は使ってこないってことだね。魔法ならドライアードのほうが心配だけど。
GM:あぁ、そうだね。基本的なドライアードは魅了と、精霊魔法をドライアードのみだけどレベル5まで使えるって感じ。更に通常武器無効。
レティシア:まあ、普通にカウンターマジックしてろって話かな。
エマ:なんかしてきたらカンタマ欲しいって事だね。
レティシア:んじゃ、最初はエンチャントウェポン欲しい?
エマ:いや、それは良いや。
ユーテー:それよか、こっちはサニティかな……魔法かかるかな……。
レティシア:エンチャントよりプロテクションかなぁ……。
エマ:その辺りは後で良いや。戦闘はいるの?
GM:ええ、このまま戦闘入ります。
エマ:敵の行動はわかる?
GM:わかっちゃいます。ドライアードは元々知能高いけど、今は冷静じゃないし。行動としては、ライアさんはこのターン動かず。
エマ:えっと、どこにいるんだっけ?
GM:世界樹の所。そっちからは20mくらいかな。
エマ:あ、結構離れてるのね。
GM:うん、そこまで近づくと気づいたって感じ。で、クリーピングツリーは森の横側、アナタ方から10m離れた所から来るって感じ。クリーピングツリーは、近づいてきて触手で攻撃。
エマ:前にいるの、自分か……。
GM:触手攻撃は締め付けってことで判定するからね〜。
エマ:じゃあこっちの行動順か。
レティシア:プロテクションとカンタマ、どっちにしようかな?
エマ:駆け抜けて、近づく。接敵できればサニティができる。
レティシア:もしもの時に、プロテクションを3人にかける?
エマ:いや、カンタマ欲しい。こっちはあれだ、接敵する前にそっちをもらえるから。に先越されると話は別だけど。
レティシア:樹はこっちより先に動くとかわかる?
GM:樹は敏捷度19だよ。
ユーテー:同値じゃん!
エマ:樹、速い……。
レティシア:どうみても先に行けないよ。
エマ:じゃあサニティ役は後衛のユーテーに任せた。こっちは、どうしよ。
ユーテー:前に二人だったらプロテクションのほうが良いと思うけど…
エマ:正直落ち着かせて話すことが出来れば、クリーピングツリーは何とかできるし、その気になればこっち二人で倒せるレベルだとは思うん、だ、けど……。
レティシア:素直に生存率高めるために、このターンは打撃攻撃しかこないから次のターンにライアさんが動きそうだったらかければいいや、見たいな感じで?
エマ:じゃあまずはカンタマで。
レティシア:カンタマで良いの!?
エマ:プロテクションは……多分耐え切れるんじゃないかな?
GM:一応打撃点は5だよ〜、と言っておく。
レティシア:低いね。だったら耐え切れるからカンタマかな?
ユーテー:うん、それで良いと思う。
レティシア:じゃあカンタマかけるよ。三人分に。
エマ:じゃあ、盾を構えて回避専念。敵の様子を見てからだ。
ユーテー:こっちは壁しようかな?
エマ:いや、そっちはダッシュで彼女に近づいて。抱きつくくらいまでやって良いよ。
レティシア:ダメ、怒られちゃうよ。
エマいや、依頼主は見てないからセーフ。
レティシア:いやダメだろ。……俺が話すから(笑)
ユーテー:じゃあ普通に接近して、サニティ用意まで。
GM:以上で終了かな? 行動開始〜。
レティシア:じゃあ行動、カウンターマジック! (ころころ)三人に発動!
GM:じゃあ次、ライアさんはすすり泣いています。……これじゃまるでバンシーだな。
エマ:……泣いてるんだったら接敵ってまずいんじゃないのかな?
GM:じゃあ敏捷度12でエマ。
エマ:こっちは回避専念。
GM:次はクリーピングツリーとユーテーが同時行動。まずユーテーからで良いよ。
ユーテー:じゃあやっちゃいます。近づきますよ。
GM:OK、近づける。じゃあクリーピングツリーの行動。エマに近づいて攻撃。(ころころ)一匹目攻撃。回避値出して〜。
エマ:(ころころ)あ……ファンブル。
GM:こっちも1ゾロなんだけど(笑) でも敵はファンブル起こさないから、攻撃。5点のダメージ。
エマ: (ころころ)ダメージは弾いた!
GM:だがダメージ入らなくても締め付ける。
エマ:げ、ダメージ入らなくても締め付けるのか、痛いな〜。
GM:ぎゅ〜、二匹目の攻撃〜。(ころころ)そっちまた避けてー。
エマ:(ころころ)えっと、回避値10。
GM:それは当たり〜。ダメージ5点。
エマ:(ころころ)あ〜、1点食らった。
GM:じゃあ再び反対側からも締め付けられるよ。
エマ:あれ、これってさっきみたいにペナルティー増えたりするの?
GM:いや、先程のは絡みつき、今度のは締め付けだから、ペナルティーは回避−4で声を出すことも出来ない。金属鎧なら防げるけど……?
エマシーフだから無理だね。
GM:じゃあ次のターン、宣言。クリーピングツリーは締め付け続けるね。ライアさんは近づいてきたユーテーに魅了。
レティシア:まぁ、カンタマあるから! がんばって!
エマ:自分は締め付けからの脱出かな。一回で一人だけかね?
GM:うん、そうだね。
エマ:じゃあ締めから抜け出す。ぎゅー。
レティシア:プロテクションいるかな?
エマ:うん、微妙に欲しい。
レティシア:なんだか非暴力的な戦闘進めてるからね。
ユーテー:こっちには届かないけどいいか。
エマ:うん、急にあっちが攻撃し出したら対応すれば良いし。
レティシア:じゃあプロテクションを自分とエマにかける。
エマ:まあやばかったら逃げるってことだし。
ユーテー:こちらは先ほどの予定通りサニティを。魅了を乗り切れ!
GM:じゃあ敏捷度19から。
レティシア:成功判定ー。(ころころ)成功。二人は1ずつダメージ軽減できるよ。
GM:じゃあ魅了。精神抵抗で(ころころ)14出して。
レティシア:高っ!!
ユーテー:でもカンタマあるから、出目で8出せば避けれる(ころころ)あ、無理だ。
レティシア:惜しい! あと1足りない!!
ユーテー:「やあ! どうして泣いているんだい?」魅了された!!
GM:とりあえず魅了したから「帰ってくださ〜い」みたいな感じで(笑)
レティシア:お家に帰るくらいの勢いで帰りそうだな(笑)
ユーテー:じゃあ帰るしかないかな……。
GM:ちなみに、魅了の持続時間は1週間、術者が命を落としたら解除。
レティシア:解除解除……あ、ディスペルマジック使えばいいのか! 忘れてた!
エマ:それ使えるの?
レティシア:レベル1魔法。精神消費が5で、今残り精神点が3
GM:やっちゃったね。
レティシア:やっちゃった。でもまずは、そこの締め付けを解除するところから始めないと。
エマ:今日はもうあれだ、出直すしかないね。
レティシア:締め付けを解除してからね(笑)
GM:とりあえずユーテーは帰る行動をしてください。次、エマ。
エマ:えっと、抜け出す。シーフ技能+筋力で……(ころころ)えっと、7
GM:じゃあ最初の奴からは抜け出した。もう片方はぎゅ〜。
エマ:あれだ、19ラウンド締め付けられたら死んじゃうんだけど。
レティシア:プロテクションかけたから大丈夫だって!
GM:じゃあ次はユーテー。ユーテーは帰っていきます。
ユーテー:じゃあ一緒に帰ろうぜ、の流れで。
レティシア:サニティかけろよ! って感じだよね(笑)
ユーテー:「いつまでつかまってるんだ! 早く帰るぞ!」
エマ:でも、今は拘束されてるからすぐには抜け出せないからねぇ。
GM:とりあえず締め付けてる方は5点ダメージ。
エマ:はいよー。(ころころ)うん、はじくー。
GM:じゃあ行動宣言は、一人帰って他の仲間も帰る意志を見せたなら、クリーピングツリーは攻撃をやめて帰っていく。ライアさんはそちらをじーっとみている。
レティシア:黙ってみている。
エマ:頑張って外そうとしている。
ユーテー:帰る。
GM:じゃあ外す判定をして。
エマ:えっと、(ころころ)8。
GM:うん、ほどけなかった、けどクリーピングツリーは締め付けを自ら解除して、帰っていく。
一同:(笑)
GM:というわけで、みんな帰る?
ユーテー:これは一旦帰ったほうが良い空気だし。
レティシア:一旦エマがサニティかけに走って、返り討ちにあうのを見てからでも良いような気がするんだけど、ほとんど害はないし。
エマ:それ、本当に来ないでーみたいな感じで、より強いの呼ばれたらやばいんだけど。
レティシア:そしたら逃げるってことで。
ユーテー:いや、クリオさん連れて来るって言う手もあると思ったんだけど。
エマ:うん、それは良い手だと思うよ? それだったら一旦出直して、見つかりましたが何か事情があるみたいで見たいな感じで〜って。
レティシア:そうだね、なんかおかしいから〜って。そだね、帰ろうか。
GM:じゃあみんな帰った、と。とりあえずそっちがちゃんと帰るまで見届けてるよ。
エマ:一旦帰ろうとして、木陰に隠れてチラッと振り返ると?
GM:うん、泣いてる。
エマ:じゃあ一旦帰って、街で自分の傷治すか。
レティシア:ユーテーはなんかもやもやしてるんでしょ?
GM:うん、もやもやしてる(笑)
レティシア:じゃあ今日はもう寝る〜。
エマ:いや、まずはクリオさんに報告しない? 夜とはいえまだ時間はあるだろうし。
レティシア:いや、すぐ出発しましょう! って言われてもコイツがこの状態じゃどうしようもないし(笑)
エマ:とりあえずキュアウーンズで〜、(ころころ)回復はした。
ユーテー:まあ、朝一で良いんじゃないですかね?
GM:じゃあ一晩たったってことで。精神点回復してていいよ〜。

*     *     *

エマ:朝だ。とりあえず、魅了の解除を試みる、かな。
レティシア:どうやって解除する? サニティでいいかな?
GM:サニティのほうが楽じゃないかな? 消費3だし。
エマ:まあ達成値14だからね、出目で9出せば良い話でしょ?
GM:うん、そうだね。何回か試せば出るかな。
レティシア:失敗すれば、こっちが試して、それでもダメなら次の日にしようぜ! って感じで(笑)
エマ:クリオさんへの報告はするけどね。
ユーテー:あ、そういえばここ神殿あるんですよね?
エマ:しかし、神殿に頼むほどの金が君にはあるのか?  100ガメル以上はするぞ、少なくとも。依頼料ここで全部使う気か(笑)
ユーテー:……なかったってことで。エマさんお願いします。
エマ:じゃあ達成値上昇させてサニティ! 9でろ9!(ころころ)お!
一同:おお、でたでた!!
ユーテー:じゃあ正気に戻った!「は、私は何を!?」
GM:いや、そこまでじゃない。あれ、なにしてたっけ? くらいだ(笑)
エマ:まあ正気に戻ったって事で、その後にクリオさんに報告に行こうか。クリオさん宅に行きます。
GM:あい、ではクリオさん宅の前。
レティシア:ドンドンドン!
GM:随分激しいな(笑)「はい、クリオです……」
レティシア:「見つけましたよ、ライアさん」
GM:「ど、どこにいましたか!?」
レティシア:「森の中の、世界樹の所にいました。ですが彼女の様子が変だったので、あなたに来てもらいたいと思うのですが」
GM:「はぁ……でも、どうしてそんな所に」
ユーテー:「理由はわかりませんが、なぜか悲しんでいる様子でした」
GM:「そうですか、理由はどうであれ、もちろん行きましょう」
エマ:「しかし道中には危険な魔物も存在します。ついていくにしても危険がありますが、それでもついてくる勇気がありますか?」
GM:「も、もちろんだよ!!」
レティシア:ブルブルしながら?
GM:顔はしゃきっと(笑)
エマ:「わかりました。貴方のことは私たちが全力でお守りします!」
GM:「おねがいします」
エマ:じゃあ改めてライアさんのところまで出発だー。
レティシア:とりあえず東の森までい……その前の門番さんにモンスターのことも報告。危険が排除できたらまた教えるよー、って感じで。
GM:あいあい、んじゃ森の前で良いかな?
エマ:というわけで午前、森の中まで進んで良いよね? ザックザックと気をつけて進んでいくよ。
GM:じゃあ森の中に入っていく〜。
エマ:危険な奴が出ても対応できるように気をつけながらザックザクと進んでいくよ。
GM:じゃあ進んでいくと、今日は危険なく世界樹の前に辿り着きます。
エマ:彼女はいる? いない?
GM:いるよ、すすり泣いてる。
エマ:「良かった、いたわ」
レティシア:そういえば世界樹って今、どんな感じになってるの?
GM:お日様さんさん浴びて、元気だけど。心なしか暗い感じ。
レティシア:でも枯れてるってわけじゃないんだよね。モンスターが出てくること自体が異常だけどね(笑)
エマ:「見えますかクリオさん、あれがライアさんです。ですが、今彼女は情緒不安定といいますか……彼女は今泣いていますよね? 昨日あった時も彼女は泣いていまして、彼女に近寄ったら、私たちを知らないという事もあったんでしょうけど敵とみなされてしまいまして」
レティシア:とにかく行かせれば良いんじゃね?
GM:「あれが……ライア?」
エマ:「えぇ、あそこにいるのがライアさんです。なぜ彼女がここにいるかはわかりませんが」
GM:「ああ、姿が違っていても、あれはライアだ」そういってクリオは近づく。そうするとライアの方も気づく「クリオさん……」と言って。でも「みないでください!」と言って世界樹の後ろに回りこんでしまう。
レティシア:なんか、NPC同士で語り合い始めそうなんだけど。
エマ:ここはクリオさんの肩たたいて、「行ってあげてください」と。

注→ここからGMの一人芝居が始まります。しばらく、わかりやすいようにGMをクリオ、ライアにわけて表記させていただきます。

クリオ「ライア、どうしたんだ!?」
ライア「こっちに、来ないでください」
クリオ「何を言ってるんだライア! 一体どうしたんだよ! 急に僕の目の前から消えたりして!」
ライア「だって、私は、ドライアードだから……」
クリオ「ドライ……アード?」
レティシア:あれ、クリオさんはドライアード知ってるの?
GM:……ドライアードは森に住む妖精だよ。
レティシア:って教える(笑)
クリオ「まさか、君は人間じゃなく、その……ドライアードだったって言うことか?」
ライア「そうなんです、今まで隠していてごめんなさい……」
クリオ「だからどうしたって言うんだ!」
ライア「でも……」
クリオ「そんなの関係ないよ!」
ライア「でも、私はハマドライアード。私が生まれたこの世界樹から、長時間離れられないから……貴方が行商に行ってる間、私はずっと一人で待たなくてはいけないの」
クリオ「そうだったのか……だからあの時、僕と一緒に行くのを断ったんだね」
ライア:黙って頷く。
クリオ「……今回の行商でお金をためたんだ。ようやく自分で、街に店を構えられるようになったんだ」
ライア「……本当なの? クリオさん?」
クリオ「そうだよ……だから、一緒に街で暮らそう! ライア!」
ライア「でも……私が街にいて良いの?」
クリオ「大丈夫だよ……だって、あの街は、世界樹と共に生まれ、成長していった街なんだから!」
ライア「クリオさん……」といって、ライアはクリオの方へ近づいてくる。
GM:それに向かってクリオはライアに駆け寄る。それを見てライアも駆け出し、そして二人、抱きつく。
ライア「クリオさん!」
クリオ「ライア!」

〜ここまで〜

ユーテー:……こんなラブコメなやつ、始めて見た。
GM:……どっちもNPCってのが問題だよね。まぁ、そんなわけで、森も心なしか明るさを取り戻したような気がします。
エマ:じゃあそれを見て、後ろから拍手でも送ろう、女の子だし。クリオさんよくやった、ライアさんおめでとう、見たいな感じで。
GM:それを聞いて、あなた方の視線に気づいて、ぱっと身を離し、二人は恥ずかしそうにしている。
エマ:「まだ抱きついていていいんですよ?」
レティシア:「私たちはこの場を離れますので…」
GM:「え、あ、いや…」
ユーテー:「結婚式のときはぜひとも呼んでくださいね!」
GM:「あ、え、あ、ああ……」
レティシア:「報酬は後日もらいますので〜」
GM:と、そんな感じで君たちは立ち去った、と?
エマ:いや、置いてくわけには行かないでしょ!?
レティシア:ドライアードだから大丈夫でしょ。
GM:まぁ、今はこの森に危険はないみたいな感じだからね。じゃあ三人は帰っていきました。
レティシア:何かを悟ったような顔で(笑)
エマ:こちらも、何か悟ったような、嬉しそうな顔で(笑)
GM:では、そんな感じで街に帰り。次の日になります。
エマ:「マスター。エール、三杯」って感じで帰ってきてそうなんだけど(笑)

*     *     *

GM:で、後日、クリオさん宅、ライアさんと一緒にいるクリオさん「とりあえず、ありがとうございました」
ユーテー:「いえいえ、私たちは出来る限りの事をしただけです」
GM:「これは前金で支払った分を差し引いての40ガメルと、一応森の中で護衛という形でしてもらったんで、追加の報酬として200ガメルを」
エマ:「あら、ありがとうございます」
GM:とまあ合計、240ガメルだね。三人で割って一人80ガメルだね。
エマ:「まあ無事にライアさんも戻ってきましたし、よかったですね」
GM:「ええ、本当にに良かったです」
エマ:「人間、幸せが一番ですからね!」
GM:そしてライアさんも「……ご迷惑をおかけしました」
ユーテー:「いえいえ、あれくらいなら」
GM:「これは私からのお礼です。世界樹の根に引っかかっていた、世界樹と共に成長してきた石です」というわけで宝物判定、セージ知力。
ユーテー:……(ころころ)6か、なんだろう、この綺麗な宝石は!
レティシア:(ころころ)7だよ達成値!!
エマ:(ころころ)8+4=12だ。
GM:知名度は……13だから、なんだかはわからないね。
エマ:「これは美しい宝石ですね、ありがとうございます。大事にとっておきますね」といって袋に入れておく。多分魔昌石だろうけど……。
GM:「売ってお金にしても良いですし、アナタ方なら何かに使えるかもしれません」
レティシア:センスマジック! (ころころ)よし、光った!
GM:じゃあ何かしら魔法の力が宿っているというのがわかる(笑)
ユーテー:まあ、これが何かは後で調べてみましょう。
GM:とまあそんな感じで、今回の依頼は成功です!
レティシア:そういえば、門番さんに今回の森の問題を報告することで追加報酬もらえたりしない?
GM:ああ、そうだね。一人30ガメルずつ。それも足して、あなた方は恋のキューピット見たいになった感じで、今回の冒険を終えます。
エマ:「今日も良いことがあった。明日もきっと、良い日だ」
GM:というわけでアナタ方の冒険はこれからも続いていきますが、今日の所はお疲れ様でした。
一同:お疲れ様でした〜。



ソードワールドRPGは清松みゆき/グループSNEの著作物です。

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